やっているスポーツや競技によって発達してくる体の部位は異なります。
プレーの中の動きによって自然とそうなってくる場合もありますし、意識して集中的にトレーニングしている場合もあります。
要はスポーツや競技ごとに体つきや筋肉に特徴が出てくるということです。
難しい言葉で言うと特異性と言います。
では、それぞれの競技ごとにどのような特異性が出やすいか見てみましょう!
体操競技
体操選手の特異性は球体のように丸みを帯、大きく膨れ上がった三角筋・盛り上がった上腕二頭筋・大きな前腕の3つが代表的な例として見られるでしょう。
アメリカの男子体操チームの Samuel Mikulak(サミュエル・ミクラック)を例に見てみましょう。
肩にボールでも埋め込まれたのか、というくらい綺麗な球体に仕上がっていますよね。
View this post on Instagram
ドイツのMarcel Nguyen(マーセル・ニューエン)もご覧の通りの見事なバイセップ!
腕を伸ばした状態でもはっきりわかるほど膨らんでいますね。
View this post on Instagram
そして2人とも共通して前腕がかなり肥大しているのがわかると思います。
前部・中部・後部の3パートからなる三角筋は、肩先の関節をぐるっと覆うようについているのですが、この3つががまんべんなく発達すると綺麗な球体のような形になります。
体操選手はさまざまな種目や試技の中で肩関節が大きな可動域で動かされるために自然と前部・中部・後部全てがよく使われ、このような特異性が現れやすいと言います。
肩を丸くしたい!という人は、体操選手の例にならって肩関節を大きく動かし、三角筋前部・中部・後部全てをまんべんなく肥大させてあげるようにトレーニングすると綺麗な球体のような肩を手にいれることができますよ!
また、バーや吊り輪に体を引きつけたり、腕だけで体を支えるのには強靭な腕の筋肉が必要であり、それに伴って上腕二頭筋や前腕が大きく発達してきたのではないでしょうか。
F1・レーシング
カッコいいド派手な機体にばかり目が行きがちなF1の世界ですから、よほどのファンでなければドライバーの首の太さにまでスポットをあてるということは少ないと思います。
しかし、時速300kmを超えるスピードでコーナーを曲がる時に機体とドライバーにはGフォースとよばれる重力が加わるのですが、この力は凄まじいもので、一般人であれば失神してしまうレベルだと言われています。
シートベルトによって体は機体に固定された状態ですが、首から上は固定されていません。
そのため、とてつもないGフォースに耐えられるように首回りの筋肉が発達していきます。
F1の世界の最前線で活躍するFernando Alonso(フェルナンド・アロンソ)も太っっっい首を持っています。
もはや顔の幅と同じレベル。。。
数センチのズレで生命の危機にもなる世界の中で活躍し続けるF1ドライバーの身体能力が低い訳がないですよね。
その集中力や体力はマラソン選手にも匹敵するんだとか。。。
アロンソも実際に首のトレーニングをしている様子をSNSにアップしています。
View this post on Instagram
A warrior with a cause is the most dangerous soldier of all. #samuraiquotes #training
一般人とは次元が違いますね。。。
首が細いからたくましく見せたい!という人はF1ドライバーのように首を太くするトレーニングをしてみてはいかがでしょう?
彼らのような身体能力が手に入るかはわかりませんが。。。
テニス
スナップを効かせて強く速くボールを弾き返すテニスでは前腕が発達している選手が多く見られ、これも特異性の1つと言えるでしょう。
Rafael Nadal(ラファエル・ナダル)は上腕に迫るほどの、もしくはそれと同じ太さの前腕の持ち主です。
View this post on Instagram
All set for the last slam of rhe year with my #PureAero from #Babolat. #Vamos @usopen
バッキバキに筋張った前腕ってめちゃくちゃかっこいいですよね。
女子プロテニスのSerena Williams(セレーナ・ウィリアムズ)も大きな前腕を持っています。
太い前腕は腕時計も似合いますし、鍛えておいて損のない部位と言えます。
テニスプレイヤーのように手首を曲げ伸ばしするリストカールなどのエクササイズを取り入れてみましょう!
バスケットボール
バスケットボール・プレイヤーと言われると、筋肉というよりも手足が細くて縦に長い(失礼。。。)なイメージがあると思います。
しかし、筋肉があまり発達していない細身の選手でも、三角筋から上腕三頭筋にかけては肥大して盛り上がっていることが多いです。
例えばStephen Curry(ステファン・カリー)はいい感じにその例に当てはまるんじゃないでしょうか。
そしてバスケ界のキングといえばこの人、LeBron James(レブロン・ジェームス)。
彼の肩に至ってはもはや顔と同じ大きさまで膨れ上がっています!
View this post on Instagram
Can’t even front, it’s just felt different! Goosebumps! #striveforgreatness🚀 #thekidfromakron👑
考えられる理由としてはプレーの中で押し出すような動き・肘を曲げ伸ばしする動きや、肩関節が色々な方向に動かされるような動作が多いことが挙げられるでしょう。
シュートするときの肘や肩の動きなんかはショルダープレスをするときと似ていますよね。
体操選手もそうですが、三角筋が発達しているとタンクトップやノースリーブのシャツが非常によく似合いますよね。
肩が出る機会がある人なら絶対に鍛えましょう!肩!
そしてもう一つ、バスケやバレーというと身長が高いイメージがありますよね。
これは成長期に数多くのジャンプ動作を行うことによって刺激が与えられ、骨が伸びやすくなったという説やプレーの中で淘汰された結果、最終的に背が高い人だけが残ってトップの世界で活躍しているだけで身長と競技は関係ないという説もあります。
まとめ
よく「真似ることはいいこと」なんて言いますが、まさにその通りだと思います。
スポーツをやっている人・過去に経験のある人はその競技でどの部位がよく使われるのか、自分の体にどんな特徴が出ているのかなどにまで少し掘り下げてみましょう。
因果関係さえ分かれば競技力やパフォーマンスの向上はもちろん、ボディメイクのヒントになるかもしれませんよ!
コメント