死して今もなお語り継がれる伝説の男・李小龍ことブルース・リー。
彼はそれまでは邪道だとされていたにも関わらず、格闘の世界に初めてウエイトを持ち込んだ第一人者として知られてるんです。
とりあえず筋トレはしてるけどこれといって目指している体はない、という人はボディメイクのお手本になれば幸いです。
基本データ
1940年 11月 27日 〜1973年 7月 20日
中国とドイツのハーフの母親を持つリーは、クォーターとしてサンフランシスコで生まれます。
幼い頃から有名子役として活躍してきたリーですが、わずか32歳という若さでこの世を去っており、今でものその死は原因不明とされています。
リーに関する記録には諸説あるみたいですが、当時からしても平均的なくらいで、決して大柄な人物ではなかったようです。
身長:171cm
体重:63kg前後(全盛期)
同じアジア人として手本や目標にしやすそうなボディデータですよね!
世界を代表するアクションスターで武闘家でもあった彼は、今でも祖国の香港で英雄として崇められています。
星光大道(アベニューオブ・スターズ)にあるリーの像。
香港に行かれた際には是非!!
ブルース・リーの筋肉
リーの体の中でもでズバ抜けた部位と言えば背筋と腹筋でしょう。
今この時代に見ても凄い体つきですよね。
超有名なこのシーン。
脇の下から飛び出る広背筋はまるでムササビのようです。
速く・遠くにボールを投げたり速いパンチを打つのには強い背筋が必要です。
標準的なフィジカルの持ち主であったのにも関わらず、とてつもない強さを誇ったの秘密はこの鍛えられた広背筋だったんですね!
そしてもう1つ、腹筋に関しては「武道家にとっての盾」であると語っています。
体幹部の腹筋が安定することでパフォーマンスがグッと上がるという狙いもあったようです。
くびれの少ない、非常にがっしりとした分厚いウエストを持っています。
現代ほど情報も設備も揃っていないこの時代にこれだけ規格外の体を作り上げるのは並大抵のことではありません。
リーの体をパッと想像した時にゴリゴリのマッチョを思い浮かべる人は多くは少ないでしょう。
どちらかというとしなやかで無駄のない、スマートな体つきというイメージではないでしょうか?
その理由はその他の部位に比べてあまり大きくない胸筋・細い上腕部によるものだと思います。
この理由については後述しますが、彼の体を見れば見た目よりも戦うための筋肉を重視してつけてきたものだということがすぐにわかります。
ブルース・リーのトレーニング
リーは筋肉をつけることにおいて格闘のスピードを落とさないことを重要視していました。
そのため、彼の体にも顕著に現れている通り背筋と腹筋に最も重点を置き、パンチのスピードが落ちるのを避けてあえて胸や肩の筋肉を発達させなかったといいます。
自ら考え出したメニューでトレーニングを行っていたり、器具を発明したりといった記録や映像も残っています。
その代表例とも言えるのがドラゴンフラッグ。
初心者にはまず真似できないスゴ技ですよね。
ウエイトトレーニングの他にも筋肉の緊張を一定時間保つアイソメトリック運動やランニング、縄跳びも行っていました。
体についてよく知り、まさに生涯を通じて鍛えることに尽くした男だったんです。
ブルース・リーの体を目指すには
私たちはリーが強靭な体を作り上げたこの時代よりも情報や環境に恵まれている現代に生きているわけですから、その気になれば絶対に彼のような体を目指すことは可能です!!
トレーニングと食事、意識すべきポイントをしっかり抑えてボディメイクに臨みましょう!
トレーニング
掴む、引っ張る、パンチを打つ、など格闘に特化したために出来上がったのがリーの体であることは今回の記事でわかったと思います。
そのため、トレーニングの際には常にいかに体のキレやパフォーマンスを上げるかを頭においてトレーニングを進めていくと、自然とリーの体に近づいていくのではないかと思います。
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There are no limits. There are only plateaus, and you must not stay there, you must go beyond them.
チンニングやベントオーバーロウイングなどの全身をよく使う背筋の種目をメインにトレーニングしてみましょう!
また、いつも通っているジムや自宅にサンドバックがある人はそれらのウエイトトレーニングのメニューに加えてスパーリングやミット打ち、シャドーなどを行ってみるといいと思います。
実際の動きに基づいて筋肉を付けられるのはもちろん、どの部分の筋力アップが必要かがわかりやすくなります。
いきなり高強度の運動や特殊な器具は必要ありません。
道具や設備の少ない当時のように負荷を上げることよりも自分の体や筋肉の動きを理解し、コントロールすることをしっかりと意識しながら、少しずつステップアップを目指しましょう!
食事
バキバキの彼の体を見る通り、体脂肪を低く抑えることも1つの鍵になってきます。
リーは栄養バランスを重視した中華料理をメインに、特に豆腐と牛肉のオイスターソース炒めを好んでよく食べていました。
それに加えて、この時代はサプリメントなどがなかったため朝鮮ニンジンやローヤルゼリーを補助栄養素として摂っていました。
反対に総摂取カロリーを抑えるために乳製品や小麦粉の摂取は避けていたと言います。
また、1度の食事量を抑えて食事の回数を増やすという、現代でも行われている食事法を実践しており、こういった点からも徹底して余計な脂肪を付けないという意識が伺えますよね。
高タンパク・低脂肪に加えて血流改善や疲労回復を意識した栄養を摂ってみましょう!
まとめ
リーの体づくりは哲学や心の持ちように通じるものも多く、彼の生き様に学んで努力を続ければ体だけではない、本当の強さも手に出来る日が来るかもしれません。
「考えるな、感じろ。」
頑張っていきましょう!
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